仕事に役立つ新・必修科目「情報Ⅰ」 感想1
仕事に役立つ新・必修科目「情報Ⅰ」 感想1
2012年から高校1年でデータ分析と確率統計をやるようになった
2003年から高校での情報教育は行われていたが、2022年からプログラミング教育が必修になった
情報を学ばなければ現代のビジネスが成立しない
実際の問題
今の自分は解けるけど、これを解けるような教育を受けたのは高校ではなかったなぁ
2030年ごろ、これらの知識を持っていることが当たり前になる
nishio ところてんの本を読んでる。2030年ごろにはITパスポート相当の知識を持ってることが当たり前になる、という話(p.27) それに加えて、その知識を使ったAIアシスタントへの指示がすんなり通るようになってそう。 nishio 物事を認識する時に単一の値として認識するのか値の分布として認識するのかは大きな違いで、それを区別できている人は「当たり前だね」となるし区別できない人はこの発言が何を言ってるのかもわからない。今までは「大部分の人間はわからないもんだ」と諦めていたが、これが高校教育で必修化されるのか nishio 仕事のためにソフトウェアでできた治具を作る話、つい最近まではその「作る方法」がプログラミングであった。しかしInstructGPTの登場で自然言語に広がった。ならプログラミング教育は必要ないのかというとそうでもなくて「何がコンピュータへの指示として可能なのか」を理解するスキルが必要になる nishio AIアシスタントに指示を出して結果をシェアしてる人の中にも「そんな下手な指示を出して結果が期待したものでないことを怒っても…あんたの指示が悪いんじゃん」となったり「いい結果が出た!って言ってるけどそれN=1だし、多分ラッキーパンチだよ」とかあるわけで。 nishio 指数関数的に成長するものと線形に成長するものを比較すると、後者は衰退しているように見える nishio アジリティが競争力の源泉「である」ではなく、「であるような領域が登場し、それに早い段階で気づいたプレイヤーは適切なプレイをすることで優位な立場を築くことができた」だな。今のOpenAI+MSとGoogleは製鉄のような装置産業で、どっちが大量高品質に「新しい産業の鉄」を生み出すかを競ってる nishio まず「米」があり、その後「産業の米」という表現が鉄や半導体に対して使われるようになった。その「産業の米」に新しい軸が生まれつつあるわけだ nishio 人事異動によるアジリティ、もう少し噛み砕くと人の移動によって生み出される「変化」があり、そのトリガーを引く権利を(従業員の満足度と引き換えに)会社に委ねることによって組織としてのベネフィットを得るという取引が会社と従業員の間で行われてるわけだ。一方で人事異動権を手放す会社もある。 nishio 手放しても市場によって適切な調整が行われると考えるか、考えないか。どちらにせよ大前提として市場が効率的に機能するためには、情報の流通が大前提。社内の情報流通も大事だし、社内にないリソースを素早く外部から調達するためには組織境界を跨いだ情報流通の活性化も大事 nishio DXレポート2では経産省自身がDXの定義を作っている、「2025年の崖」とは変わってるのだが前者しか読んでない人が多い p.51
nishio 集団的効力感のメリットデメリット、日本型メンバーシップ雇用との相性の良さ、我々は勝っていると考えて失敗から目を背ける…失敗の本質っぽさ これをSNSで見て、ツッコミを入れる前にどういう文脈の図なのか読まなきゃなと思ってここまで来た
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nishio この図は世界の変化をシンプルに描いていて、「削ぎ落としたもの」としては間違ってはないんだけど、削ぎ落としすぎだろと思っているところがある。それは、この本の想定読者であるところの「上の図で中間レイヤーにいた人たち」が下の図で消滅してるところ nishio 本の趣旨としては、それらの人に「お前らはもう不要だから消えろ」と言いたいわけではないし、システム化も0/100ではなく時間を掛けて移行していくものなので、その過程でそれらの人は「移動」していくわけなのだが、それが伝わらないんじゃ無いなぁという気持ち 1: システム開発(だから「プログラミング教育が必修化」したというこの本の冒頭からの話につながる)
2: 直接システム化されない「世界とのインターフェース」部分の仕事(図の下部)
3: 「ノウハウ」矢印の中に入って情報を抽出伝搬する役割